カムジンのフランスゆるふわ闘争記

フランスに住んでいるカムジンの闘争日記

フランスでのキャリア形成ーPôle EmploiとCV

フランスの職安、ハローワーク

Pôle Emploiについてです。

 

仕事はネットで探すこともできますけど、Pôle Emploiに登録しておいて損はないと思います。 Le Conseil Régional が受講料をもってくれる無料の職業研修の案内なども送られてきますし、何より。フランスでは給与明細はすべて保管しておくのは自己責任です。移民の我々なんてそれこそ、大事なオフィシャルなペーパーは全部とっておきできるだけ公的機関に報告しておくこと。

そもそも日本もフランスも今後年金システムがどうなるかわかりません。自己弁護用に、つけ入るすきを与えないようにしておく、という点が大事かなあと。

なおブラックでは働かないこと。強制送還対象になったりします。銀行口座も閉じられることもあると聞きました(八方塞がり!)。移民としてネガティブなステータスになります。

 

  • Pôle Emploi

登録したならば毎月Activation(現在就活中ですという意思表示または研修中ですなどのステータス変更)が必要です。

在仏当初月イチで面談がありました。同様に仕事をしていなかった夫や義母は無いのに。なぜだ。

理由を聞くと自分のステータスが『無職かつ雇用保険なし』状態で『仕事を探している』なので「ちゃんと生きてるの?」と、自分がもっともサポートが必要な人間として分類されているから、とのこと。夫も義母もフランスで仕事をしていた経験があるので雇用保険をもらっていました。一方の自分はまったくのゼロ。

当時は仕事を探していたもののフランス語ぺーぺーだったのでとりあえず登録して「英語だけでもいける」仕事が見つかったらなあ~ぐらいに毎月Activationをしていました。

3回目くらいの面談で、「フランス語を勉強中である」ことや「OFII指定の学校に通っていること」などいろいろ話した結果、フランス語のレベルがあがるまで今後月イチの面談は不要なのでActivationせず保留にしておけ、となりました。

 

その後知り合いのつてでワイナリーで派遣社員としてはたらきます。派遣会社からもらったBulletin de salaire(給与明細)はすべてPôle Emploiのサイトへアップロード。 離職後は Attestation de travail (就労証明書)をアップロードします。離職後再就職の活動中無職ならば雇用保険をもらえます。

 

  • CV(履歴書)とLettre de motivation(志望動機)について

最新のCVをPôle Emploiサイトにもアップロードしておきます。

書き方は…まあ基本コピーです。自分と同じような職歴をネットでひろってきて、それっぽい感じでコピペします。あとはネイティブに言い回しを直してもらう。 驚いたのはLoisire(趣味)の項目を書くことでした。フランスっぽい!

 

Lettre de motivationが曲者で…『コピペではない、ちゃんと筋の通ったフォーマルなフランス語が書けるスキル』が問われているのだと思います。自分の場合は技術職…正直マネージャや秘書の仕事じゃあないんだから、Lettre de motivationの必要性がいまいちわかりませんが…ちゃんと書けと言われました。ポスト募集をかけていない会社に送る用(Lettre de motivation spontanée)、ポスト募集をかけている会社用、あとおまけで研修の志望動機用。

 

Formation(研修)について 
希望の研修を見つけてdevis(見積もり)をお願いします。Pôle Emploiの方で研修費用をいくら負担できるか判断して回答がきます。自分の場合は最終学歴と照らし合わせるとBac+2相当なので3,000ユーロまで研修費用をもってくれるということでした(2019/10現在)。最終学歴が高い人ほど負担してくれる研修費用は少なくなります。

…Pôle Emploi担当にまかせっきりでいたら全然すすまず結局自分で研修センターに連絡してdevis(見積もり)を送ってもらい「研修センタースタッフ+自分」の2方向からつついてやっとこさ回答をもらいました。

 

  • おまけ

ワイナリーでの保守的な人間の選び方

 超余談ですけど、住んでいる地域はワイナリーが多いので仕事は選ばなければたくさんあります。ただ、派遣社員でも…コネが重要になります。「随分保守的で閉じてるな」と批判的に思っていたのですがこれにも理由が。

ワイン一本が高い有名ワイナリーの場合は派遣でもそれなりに他の小さいワイナリーよりは給与待遇がいいです。そして仕事内容として畑仕事ではなく【ワイナリーの中】で働くのであれば、身の保証がしっかりしている人間でなければないけない。なぜなら特に有名ワイナリーのワインは一本のお値段が相当高いので、盗みの下見目的で仕事をしに入る人間がいるのです。収穫時期が終わるとワイナリー泥棒が多発します。収穫時期に仕事をしていた人間かあるいは彼らが手引をしたり情報を売ったりしているようです。

 

来週からいよいよ研修!

終わった後にまた感想を書きたいと思います~